清明 (杜牧)
qīng míng shí jiē yǔ fēn fēn
清 明 时 节 雨 纷 纷,
lù shàng xíng rén yù duàn hún
路 上 行 人 欲 断 魂。
jiè wèn jiu jiā hé chù yǒu
借 问 酒 家 何 处 有,
mù tóng yáo zhǐ xìng huā cūn
牧 童 遥 指 杏 花 村。
清明の時節に、しきりに降る雨。雨の降りしきる道を、ひとりの旅人がゆく。楽しかるべきこの季節、ただひとり旅ゆく人の胸は、かえってさみしさにしめつけられる。せめてこのさみしさを酒にまぎらわそうと、借問す、ちょっとたずねてみる。居酒屋はどのあたりにあるのかね。たずねられたのは、牛の背にまたがった少年、牧童である。少年は黙ったままゆっくりと指さした。それは杏の花咲くかなたの村だった。





